「くっそ…」


何だ?アイツ…。


バットを持った男は、店の象徴ともいえるガラスでできた看板を一瞬のうちに粉々に砕きやがった。


オレがそいつの所までたどり着く前に、ヤツはバットをオレに投げつけて、走って逃げて行ったんだ。


…まさかオレに追いつかれるとも知らずに。


狭い道を抜け、走るヤツの後を追いかけた。


オレの脚力、ナメんなよ?


歳とったとはいえ、多分…まだ衰えてないハズ。