はあ…。何かさっきからこの繰り返しだ。堂々巡り…。


信号で停車している間に、助手席を見ると、みうは寝息を立てて、グッスリ眠っていた。


どんな夢見てるんだろ…。


嬉しそうな顔をしてオレの方を向いてるみうの頬に手をあてた。


「ん…」


みうは少し目を開けたかと思うと、いきなりオレに…抱きついてきた。


「うわ、…みう?」


みう…、起きてたんだ?


驚くオレにお構いなしにしがみつく。そして…。


「お願い…優羽吾くん…行かないで…」