…うるさい、コイツ。


誰か黙らせて…と言っても止める人はいるわけもなく。


廉太郎は、高校の時からやたら私に付きまとう。


当時、家にも学校にも居場所がなかった私は…。


フラフラしていて、愛斗と同じ…遊び半分で、くだらないバイトをしてた。


年上のどっかの会社役員と出かけてご飯食べて。


ちょっと体を寄せただけで、男は喜ぶ。


そんな軽い気持ちでしていたバイト。数日で数万手に入る生活は私に潤いを与えてくれ


悪い事とは思いつつ、その生活から抜けられなかった…。


そんな時、優羽吾の事件があって


仕事をくれていた組織が壊滅した。


それから、私の中にポッカリ空いた穴を埋めてくれたのは、意外にもこの男だったんだ。