「花柳さんの子だったらイケメンですよね!あっ女の子かな。まぁどっちにしろ、モテ確実!ママ心配だわぁ」


アホか、コイツは…。


舞の妙なテンションに、ドッと疲れが押し寄せる。


「舞、明日遅刻すんなよ。オレもう行くわ」


時計を見ると、針は18時を指そうとしていた。


「ハイ!また明日ですね。今日の打ち合わせの内容、先に出勤してオーナーに話しときますねぇ」

ハイハイと手であしらいその場を後にした。


どうせ本気になれねぇんなら…


あーいうヤツがオレに向いてんのかな。


信じ難い事をぼんやりと考えながら、待ち合わせの場所に向かった。