良くないよ…朱兎に抱かれたいってずっと願ってたのに…。


抱かれたその日に自分のエゴに苦しめられるなんて。


朱兎と付き合うのは…もう、無理だよね。


あの瞳を見たら愛斗を思い出す。


一緒にいると、偽物だって分かっていても…その瞳に惹かれてしまう。


惹かれるけど…結局私は朱兎自身を見ていないんだ。


「私…もう朱兎とは…」


そう言いかけた時、クラスにガラの悪い生徒が何人か怒鳴り込んで来た。


「うわっ、ヤられたのアイツらのリーダーだよ」