「亜沙…美っ、た…大変!」


同じクラスの子が、駆け寄って来た。


「…どしたの?」


お昼を食べた後、席で昼寝をするのが私の日課なんだけど…


そのまどろみを、彼女の声が打ち破る。


「しゅ…朱兎は?どこっ!?」


走って来たからか、髪を振り乱し、いつもは大人しく肩に乗っている緩めの巻き髪も、今日は崩れぎみだ。


「さぁ…。知らない」


昨日…