亜沙美ちゃんはいい子だよ…。だって優羽吾くんの妹だもん。


「はぁ…」


…あ、しまった。


私のため息を、目の前で見た先生が嫌な顔をする。


「…入学式も遅刻するし、社会人としての自覚が足りないようですね。ったく、ここの生徒はロクなのがいない」


カッチーンと来て、思わず机の上にあった書類で先生の頭を…叩いてしまった…。


あぁ…最悪だぁ。


気付いた時には遅くって…。


職員会議にかけられる事態にまでなってしまった。