朝食を終え、昨日愛斗に借りたシャツから制服に着替える。


私が着替えてる間、愛斗は部屋の外に出てた。


…別にいいのに。


「じゃあ私、学校行くね?愛斗は…昼出勤かな?」


「いや…ボチボチ用意して行くわ。亜沙美、気を付けて行けよ」


愛斗は朝起きてから、ずっと目を合わせてくれないんだ。


あんな事言ったから、
…怒った?


「はぁ~い。じゃあまたね。…昨日の事、誰にも言わないから安心してよ。いくら愛斗がモテるからって、女子高生の胸はなかなか触れないよ?」


「…亜沙美」


玄関を出ようとした私を、愛斗が後ろから引き止める。