私の知らない所で… あるやり取りが行われてるとも知らず… 私は朱兎に抱かれていた…。 「…遅いわね。まったくあの子は何やってんのかしら」 「田中さん、今日はもう遅いですし…また次回という事で」 「もう…本当にすみません。私から誘っておいて…」 優羽吾と亜沙美の母が、しきりに愛斗の母に頭を下げる。 時間は23時を回っていた…。