レンアイ思想


私は、村上と少し距離をとった。





酒臭い。



ほんとに臭い。




ビニール袋の中を覗くと、やっぱり缶チューハイがいっぱい入っていた。





村上は、さっきから私を見つめている。




私は目を合わせないように、紅葉を眺めた。







「あれぇ~・・・アキラは?」



村上は顔を真っ赤にしながらキョロキョロしている。




「さっき、アンタのために水を買いに行ったよ。」




「・・・ふ~ん・・・」






興味無さそうな返事。




この野郎テメェが聞いたんだろうがゴラァ





私は拳を握り締め、耐えた。




耐えろ、耐えろ・・・・自分は大人なんだから・・・。