「おまたせー♪」
「おう!」
「お茶!ここに置いておくね?」
そう言って美奈は部屋の真ん中にある少し小さめのテーブルの上に2つのお茶を並べた。
「ありがとな!」
「うん♪そういえば、どうして急にうちに来たの?」
「え?…なんか心配だったから?」
「自殺すると思った?(笑)もちろんしないからね♪」
…図星。
「ばっ…ちげえよ!」
「あはは!そーゆーことにしといてあげる(笑)」
「うるさいし(笑)ってか、今日やけに機嫌良くない?」
「ん?そんなことないよぉ♪」
「いや…そんなことあるから…」
「ないってばぁ♪」
「あるから…なに?言ってみ?」
「空くんには嘘つけないね(笑)あのね、空くんが私を心配してわざわざ家まで来てくれたのがめっちゃ嬉しいの!」
…このセリフはやばいだろ…
可愛すぎるぞ?
「まぢでー♪嬉しい(笑)」
「っていうか、最近空くんキャラが変わったよね(笑)」
「そうか?」
「なんか男っぽくなった!かっこよくなった(笑)」
そんなこと言うと…襲うぞ?
ってか我慢できなくなるじゃん…
「もともとだし(笑)ってか、明日は学校来るの?」
「もちろん行くよ!」
「じゃあ待ってるな(笑)じゃあおれはそろそろ帰るな!」
そう言ってお茶を一気に飲みほした。
「もう帰っちゃうの?」
「お母さん帰ってきちゃうだろ?」
「そうだね…じゃあちょっと送るよ!」
「女に送らせるわけにはいかないだろ?」
「じゃあ玄関までお見送り…」
そう言って俺たちは下に行って、玄関前に向かった。
「じゃあ明日な!」
「うん♪今日はありがとね?」
「おう♪無理すんなよ?じゃあ…」
『チュッ…』
「え?」
美奈は混乱している。
無理もない。俺が急にキスをしたから。
そのまま俺はなにもなかったふりをして
「じゃあなー♪」
と言って家へ帰った。