ある者は手を叩き、またある者は叫声を上げ、それらの間からすすり泣く声も聞こえた。
突然、視界がぐらぐらと揺れた。
袖どころか腕ごと掴んだ佳乃が、興奮に任せて泉の身体を左右に振っているのだった。
「代谷さん、やったね! 桐野くん決めたよ、シュート! すごいすごいっ!」
「う、うん」
すごいと言うなら君の力もなかなかのものである。軽く酔いそうな勢いだ。
先輩たちに頭をぐしゃぐしゃといじられる桐野が揺れる視界に映った。
そのとき一緒に、桐野に抱きついていた小野寺の手首に黒色のミサンガがあるのも確認した。
「小野寺くんも、すごかったじゃん」
あんなに思い切りボールにぶつけて、頭はなんともないのか。
「え、なにか言った?」
周囲がうるさすぎてすぐ隣の泉の声でさえ届かないらしい。首を振る。「なんでもない」
ほどなくして試合は再開し、
やがて、
二対一で鈴森南高校の勝利が決定した。
突然、視界がぐらぐらと揺れた。
袖どころか腕ごと掴んだ佳乃が、興奮に任せて泉の身体を左右に振っているのだった。
「代谷さん、やったね! 桐野くん決めたよ、シュート! すごいすごいっ!」
「う、うん」
すごいと言うなら君の力もなかなかのものである。軽く酔いそうな勢いだ。
先輩たちに頭をぐしゃぐしゃといじられる桐野が揺れる視界に映った。
そのとき一緒に、桐野に抱きついていた小野寺の手首に黒色のミサンガがあるのも確認した。
「小野寺くんも、すごかったじゃん」
あんなに思い切りボールにぶつけて、頭はなんともないのか。
「え、なにか言った?」
周囲がうるさすぎてすぐ隣の泉の声でさえ届かないらしい。首を振る。「なんでもない」
ほどなくして試合は再開し、
やがて、
二対一で鈴森南高校の勝利が決定した。

