「美味しい?」
「はい。マカロニじゃないんですね」
「うちはじゃがいもなの。千切りにして、レンジで熱を通してからオーブンに入れるとすぐだから」
「手抜き」
「違うわよ」
康士の呟きに桐野の母はすばやく否定する。
「泉ちゃんは料理するの?」
「向こうにいた頃はしてましたけど、こっちに来てからは全然」
「美遥(みはる)さん、料理上手よね~」
美遥は友香の母である。
母が料理上手だと娘はまったくする気が起きないのだと友香は胸を張って言っていた。まったく自慢になっていなかった。
「上手ですよね」
愛読書が料理本だと言う美遥は、レシピ集から、料理に関する小説まで、あらゆる本を読んでいる。そこから知識をつまみ食いし、日頃の料理に役立てているらしい。
「泉ちゃん、得意料理は?」
なぜか全員の視線が泉に集中する。
ナポリタンをつるつるとすすりながら向かいの康士が「わひょふ?」と言った。なんと言ったのか聞き取れなかったが、おそらく和食と訊いたのだろう。
「和食は、継母が得意みたい。私は、なんだろう」
考えたこともない。
最近作った物と言えば、美遥とともにドーナツを揚げたくらいだ。
父と二人暮らしの頃は、前の日が魚だったら今日は野菜か肉かと前日とかぶらないような献立を考えるだけで手一杯だった。
苦笑いで適当に誤魔化す。
「はい。マカロニじゃないんですね」
「うちはじゃがいもなの。千切りにして、レンジで熱を通してからオーブンに入れるとすぐだから」
「手抜き」
「違うわよ」
康士の呟きに桐野の母はすばやく否定する。
「泉ちゃんは料理するの?」
「向こうにいた頃はしてましたけど、こっちに来てからは全然」
「美遥(みはる)さん、料理上手よね~」
美遥は友香の母である。
母が料理上手だと娘はまったくする気が起きないのだと友香は胸を張って言っていた。まったく自慢になっていなかった。
「上手ですよね」
愛読書が料理本だと言う美遥は、レシピ集から、料理に関する小説まで、あらゆる本を読んでいる。そこから知識をつまみ食いし、日頃の料理に役立てているらしい。
「泉ちゃん、得意料理は?」
なぜか全員の視線が泉に集中する。
ナポリタンをつるつるとすすりながら向かいの康士が「わひょふ?」と言った。なんと言ったのか聞き取れなかったが、おそらく和食と訊いたのだろう。
「和食は、継母が得意みたい。私は、なんだろう」
考えたこともない。
最近作った物と言えば、美遥とともにドーナツを揚げたくらいだ。
父と二人暮らしの頃は、前の日が魚だったら今日は野菜か肉かと前日とかぶらないような献立を考えるだけで手一杯だった。
苦笑いで適当に誤魔化す。

