「おまえは、青春してねーの?」
「スポーツはダメ。勉強はただ科されたものをやるだけ。ボランティア精神も、熱中するものもなし」
「ゲームしてんじゃん」
「極めようとまでは思ってない。嫌いじゃないけど」
友香と時間を共有できるから好きなだけであって、友香のように睡眠と食事を放棄してまでやろうとは思わない。
彼女は、コントローラーを持つと、周囲の音がまるで聞こえなくなるらしい。腹も減らなくなるのだとか。徹夜し続けていよいよ妖精があたりに現れ始めた頃、ようやくやめようと思うのだそうだ。
そこまでは、多分、ならない。
「じゃあなんか探せばいいんじゃね」
「簡単に言うよね。例えば?」
「例えばかぁ……青春といやぁ、第一に考えられるのは部活だろうけど、高校だったらあとは、れ、恋愛…とか?」
なぜ訊いているのはこちらなのに、とか? と語尾を上げられるのだ。
知るかよそんなもん。
理想のタイプはどんなやつかといい、青春は恋愛とか? といい、こいつも好きだな、こっち系の話題が。
「桐野君は好きな人いるの」
「えっ!」
「高校なら恋愛なんでしょ? いい人、いないの?」
「そ、そういう代谷はいねーのかよ」
「友香ちゃん」
桐野の足が止まる。ぱちぱちと、何度か瞬きをすると、
「ええーっ! おっ、おまえ、そっち趣味!?」
ものすごい勢いで声を上げた。
顔が引きつりすぎている。整った顔立ちが台無しだ。
「好きって言われて思い当たる人が友香ちゃんしかいないってこと」
「あ、あぁ、そう……。男では?」
「設楽って人にあんなことされて、異性に心ときめいてる余裕なんかない」
「スポーツはダメ。勉強はただ科されたものをやるだけ。ボランティア精神も、熱中するものもなし」
「ゲームしてんじゃん」
「極めようとまでは思ってない。嫌いじゃないけど」
友香と時間を共有できるから好きなだけであって、友香のように睡眠と食事を放棄してまでやろうとは思わない。
彼女は、コントローラーを持つと、周囲の音がまるで聞こえなくなるらしい。腹も減らなくなるのだとか。徹夜し続けていよいよ妖精があたりに現れ始めた頃、ようやくやめようと思うのだそうだ。
そこまでは、多分、ならない。
「じゃあなんか探せばいいんじゃね」
「簡単に言うよね。例えば?」
「例えばかぁ……青春といやぁ、第一に考えられるのは部活だろうけど、高校だったらあとは、れ、恋愛…とか?」
なぜ訊いているのはこちらなのに、とか? と語尾を上げられるのだ。
知るかよそんなもん。
理想のタイプはどんなやつかといい、青春は恋愛とか? といい、こいつも好きだな、こっち系の話題が。
「桐野君は好きな人いるの」
「えっ!」
「高校なら恋愛なんでしょ? いい人、いないの?」
「そ、そういう代谷はいねーのかよ」
「友香ちゃん」
桐野の足が止まる。ぱちぱちと、何度か瞬きをすると、
「ええーっ! おっ、おまえ、そっち趣味!?」
ものすごい勢いで声を上げた。
顔が引きつりすぎている。整った顔立ちが台無しだ。
「好きって言われて思い当たる人が友香ちゃんしかいないってこと」
「あ、あぁ、そう……。男では?」
「設楽って人にあんなことされて、異性に心ときめいてる余裕なんかない」

