チャイムが鳴り響く。
設楽は微笑むと立ち上がった。泉の手からコップを抜き取り、シンクへ置く。
振り返り、
「じゃあ俺は行くよ。お大事にね」
「……なんで外から?」
廊下に出るのではなく、設楽は保健室から直接外へと繋がるドアを押した。
「代谷サンを運んでそのままここにいたから内履き下足箱のままなんだよね。ついでに外履きもここに置きっぱだし。だから」
「ああ…」
そういうこと、じゃあね。ひらひらと手を振って、設楽は消えた。
あいつの声が頭の中でいまも木霊して止まない。
心を開くこと。
出来るだろうか。この、自分が。
自身も教室に戻り、帰り支度をしよう、ああそういえば今日は貴重な部活があったのだなと思い出し、うんざりしながらももぞもぞとベッドを降りるため身体の向きを変えた。
と、そのとき。
「代谷、いるか?」
桐野の声だ。
めずらしく大人しい。
設楽は微笑むと立ち上がった。泉の手からコップを抜き取り、シンクへ置く。
振り返り、
「じゃあ俺は行くよ。お大事にね」
「……なんで外から?」
廊下に出るのではなく、設楽は保健室から直接外へと繋がるドアを押した。
「代谷サンを運んでそのままここにいたから内履き下足箱のままなんだよね。ついでに外履きもここに置きっぱだし。だから」
「ああ…」
そういうこと、じゃあね。ひらひらと手を振って、設楽は消えた。
あいつの声が頭の中でいまも木霊して止まない。
心を開くこと。
出来るだろうか。この、自分が。
自身も教室に戻り、帰り支度をしよう、ああそういえば今日は貴重な部活があったのだなと思い出し、うんざりしながらももぞもぞとベッドを降りるため身体の向きを変えた。
と、そのとき。
「代谷、いるか?」
桐野の声だ。
めずらしく大人しい。

