「遠慮しとくよ。もうすぐテストだし」
「病み上がりだしね。じゃあ一緒にゲームしよっか」
テストだと言ったはずだが、どうやら聞こえていなかったようだ。
「あの、だから…テストだって」
「泉なら勉強しなくたって問題ないでしょ。学校はじまって一発目のテストでは一番だったじゃない。三教科合計300点中の298点だっけ? だもの、ぜんぜん問題ないわ。それに、相手はあの鈴森南高校よ? いままで栄美にいた泉にはお遊びみたいなもんだって。楽勝楽勝」
……仮にも自分の祖母が理事長の学校にあんまりすぎやしないかね。
新学期早々に行われた学校内実力テストは国数英の三教科で、泉は学年でダントツのトップだった。パーフェクトになれなかったのは、数学で、ついうっかり途中式を一列を書き忘れて減点にされてしまったためである。
「だけど実力テストと定期テストは違うような……」
「ちがわんちがわん。泉なら余裕だって。一学期の中間なんてたいした問題でないもの。進士と一緒にゲーム、覚えたんでしょ。お手並み拝見といこうじゃあないの」
「自慢じゃないけど私、けっこう上手いよ」
「あら、言うじゃない。燃えるわ久しぶりに。最近お父さんの腕が落ちてきてね、つまらなかったの」
言葉を一切包まないのは友香のいいところだが、仮にも今はまだ白衣の天使なのだからもう少し考えて欲しいと思う。
箸を持ったまま「ほんと、歳を取るって嫌ねぇ」と言いながらひらひらと手を振るのも、まあ見事に美しくない。
ケーキをつつきながら、ふと思い出し、泉は先ほどの続きを尋ねた。
「病み上がりだしね。じゃあ一緒にゲームしよっか」
テストだと言ったはずだが、どうやら聞こえていなかったようだ。
「あの、だから…テストだって」
「泉なら勉強しなくたって問題ないでしょ。学校はじまって一発目のテストでは一番だったじゃない。三教科合計300点中の298点だっけ? だもの、ぜんぜん問題ないわ。それに、相手はあの鈴森南高校よ? いままで栄美にいた泉にはお遊びみたいなもんだって。楽勝楽勝」
……仮にも自分の祖母が理事長の学校にあんまりすぎやしないかね。
新学期早々に行われた学校内実力テストは国数英の三教科で、泉は学年でダントツのトップだった。パーフェクトになれなかったのは、数学で、ついうっかり途中式を一列を書き忘れて減点にされてしまったためである。
「だけど実力テストと定期テストは違うような……」
「ちがわんちがわん。泉なら余裕だって。一学期の中間なんてたいした問題でないもの。進士と一緒にゲーム、覚えたんでしょ。お手並み拝見といこうじゃあないの」
「自慢じゃないけど私、けっこう上手いよ」
「あら、言うじゃない。燃えるわ久しぶりに。最近お父さんの腕が落ちてきてね、つまらなかったの」
言葉を一切包まないのは友香のいいところだが、仮にも今はまだ白衣の天使なのだからもう少し考えて欲しいと思う。
箸を持ったまま「ほんと、歳を取るって嫌ねぇ」と言いながらひらひらと手を振るのも、まあ見事に美しくない。
ケーキをつつきながら、ふと思い出し、泉は先ほどの続きを尋ねた。

