泉の名前の上には理那の名が確かにあった。
べつに気にして見たわけではないけれど、人間の視野は案外広い。見なくてよいと思っていても勝手に入り込んでしまうのだ。それも上下ともなればなおのこと。
二嶋は中等部から栄美に入ってきた優秀児だ。
大抵小学校から持ち上がりの栄美女学園中等部に一般入試で入ってくる者は少ない。合格枠があまりに狭いため倍率も試験の難易度も桁外れで、途中からやって来る転入生並みに激しい争いが繰り広げられていると聞いている。
そこを勝ち上がってきた二嶋はやはり入学したときからそれなりの上位に名を連ねていた。
ふと、泉はあることが気になった。
(そういえば、五十貝さんは、何番だったんだろう……)
あの場に確認に行くことは生徒全員のある意味義務だが、どうせ載っていないだろう、担任に直接聞くまで自分は関係ない、とはなから諦めている者はわざわざ出向いたりしない。
五十貝のレベルを、泉は知らなかった。知らないのは、自分の近くに彼女の名前が載ったことがないからだ。
あのとき―――。
見上げた掲示板に五十貝の名前はあったのか。二嶋のは、あった。
(なら、他のメンバーは……?)
五十貝のグループの二嶋以外のメンバーの名前は、掲示板に名前を載せたのか。
五十貝より多く点を取って、上位に混ざった者はいたのか―――。
べつに気にして見たわけではないけれど、人間の視野は案外広い。見なくてよいと思っていても勝手に入り込んでしまうのだ。それも上下ともなればなおのこと。
二嶋は中等部から栄美に入ってきた優秀児だ。
大抵小学校から持ち上がりの栄美女学園中等部に一般入試で入ってくる者は少ない。合格枠があまりに狭いため倍率も試験の難易度も桁外れで、途中からやって来る転入生並みに激しい争いが繰り広げられていると聞いている。
そこを勝ち上がってきた二嶋はやはり入学したときからそれなりの上位に名を連ねていた。
ふと、泉はあることが気になった。
(そういえば、五十貝さんは、何番だったんだろう……)
あの場に確認に行くことは生徒全員のある意味義務だが、どうせ載っていないだろう、担任に直接聞くまで自分は関係ない、とはなから諦めている者はわざわざ出向いたりしない。
五十貝のレベルを、泉は知らなかった。知らないのは、自分の近くに彼女の名前が載ったことがないからだ。
あのとき―――。
見上げた掲示板に五十貝の名前はあったのか。二嶋のは、あった。
(なら、他のメンバーは……?)
五十貝のグループの二嶋以外のメンバーの名前は、掲示板に名前を載せたのか。
五十貝より多く点を取って、上位に混ざった者はいたのか―――。

