純情BABY

「・・・どっか具合でも悪いの?」



本来部活中のはずの昇が体育館に居ないでここにいるのはもしかして体調が悪かったから?



たまたま私が教室にいるって原田に聞いて、具合悪いのにわざわざ誤りに来てくれたのかもしれない。




うわ。だったら大変じゃん!早く保健室行かせなくちゃ!!




「昇!私は怒ってもないし、気にもしてないから。だから頭上げて、早・・・」
『何でそうなるんだよっ!!』



早く保健室に行ったほうがいいよ、という私の言葉は、昇の大声に遮られ、言葉にならなかった。



顔を上げた昇は眉間にしわを寄せていた。もしかして怒ってるの?
え、怒らせたのって私!?



な、何で!?



「の。昇?」



わけがわからずに名を呼ぶと、今度は苦しそうな、いや困ったような顔をされて、ますますわからなくなる。






こういう時、どうすればいいの?




誰か教えて~!!