純情BABY

呆れてたらどうしよう。




それとも怒らせたかもしれない。





もう見放されたかもしれない。






どんな反応をされるのかと思うと、顔を会わせるのが怖い。






そんなマイナスのことばかり考えて歩いてから、登校する生徒が、今日もやたらと私を見て何か話してるなんて、学校に着くまで全く気付かなかった。





『ちょっと話があるんだけど付いてきてくれる?』





女子に囲まれてた(それも大人数に)なんて、声を掛けられるまで気付かないほど渋谷のことしか頭になかったんだ。