(大きな手…) 私の手がスッポリ入ってしまうほどの,大きな手。 ドキドキしてしまった。 「ん…。神社の前行く前に,来て欲しいところがある。」 ためらいつつも,翔樹が言う。 私の手を引っ張って,どこかへと連れて行く。 「すぐ終わる…。ここ」 そこは,綺麗な夜景が見える場所だった。 「わぁっ…!綺麗!! こんなにも近くにあるのに,誰も気づかないなんて! 翔樹,ありが―――」