溜息をついていると、部屋の扉が開いた。



「はぁ……っ。すいません!遅れました!」



深々と頭を提げて、走ってきたのか息を切らして登場したのは……。



これまた派手な男。



黒と茶色のメッシュの髪は短めでツンツン立っている。



……誰?



そう思っていると、成月が口を開いた。



「遅ぇよ。佑騎」



佑騎……?

あぁ。昼間言ってた。



パチッと視線が絡んだ。



「あ、初めまして……美れ」



「ってあぁ!?何で女が居るんだよ!」



あたしが話しかけたのに佑騎という男にその声をかき消された。



「え?」



「てめぇ!誰の許可得て尚さんの隣座ってんだよ!?」



え?



大声で怒鳴られてあたしはキョトンとする。



すると渡里君は申し訳無さそうに呟いた。



「ごめん。美麗ちゃん。こいつ女嫌いの尚大好きっ子なんだ」



女嫌いで、尚が大好き!?



もしかしてそっち系!?