どれくらい走ったんだろう。 気付いたら公園まで来ていた。 「うっ……」 ごめん。ごめん。 あんなに素直で優しかった渡里君を変えてしまって。 ごめん。ごめん。 あんなに先輩思いだった佑騎を変えてしまって。 ごめん。ごめん。 あんなに偉そうな成月に悲しい顔をさせてしまって。 ごめん……。 「尚をっ……好きに、なって……」 尚を好きにならなければ、 みんなと友達でいれば、 前みたいに仲良く一緒にいられたのに。 「ごめん……っさい」 もう我が儘なんてもう言ったりしないから。