夢乃をみて私はさらに驚いた。 だって夢乃は平然としている。でも、様子がおかしい。 いつの間にか泣き止んだ夢乃の目はトロンとしていてどこを見ているかわからない。 だけど、その横にはきれいな女の人が座っていた。 しかも夢乃とその女の人のまわりにはガラスのようなものがはってある。 あの女の人………どこかで見たことのある顔……… 「夢乃の、お母さん………?」