【短】隣のお兄ちゃんと私

ただ、俺の、自分でもねちこいと思う攻撃に全く怒ろうとはしない奈美に対して、怒ったところを見たいと思ってしまった。


これから先、少なくとも俺は奈美を離すつもりなどさらさらないのに、お互いに…というか奈美に言いたいことを言ってもらえないのは怖い。


そんなことで別れたいなんて言われても困る。



だから、ちょっと可哀想かとも思ったが、攻撃をやめることなく続けた。


その結果が今日のこれだ。

奈美はこんな風に怒るのかという発見と、自分の気持ちを出してくれたという安堵と、そして怒り方があまりに可愛いことに対して笑いがこみあげてしまった。