なんなんだよアイツ。
こっち見もしない


「なーに朝から怖い顔してんの?」

「…いーや。別に。」


「ふーん?」

「あ…こないだはマジありがとな。」


「いーえ。つかそろそろ外行かない?」


そーか今日体育祭だった。まぢ微妙にダルいし
やる気しねーな。



「ん。」



窓から高橋と啓哉の姿がみえた。
二人とも忙しくバタバタと
走り回っていた。


…高橋が誰かに
ぶつかってよろめいた。
支える誰か(男だ?)

頭を下げてまた
走り出す高橋。


日に日に想いは
強まっていく。

でも俺が抱える
様々な想いが
容赦なく俺に問いかけ続ける


俺は戸惑っていた。