『んだよ、折角電話してるのに』

 「ご、ごめん」

 『ま、良いけど、で次の休みの日ちゃんと俺の部屋に来いよ?』

 「わ、わかってるよ」


来いよ、ってなんか色々妄想してしまうのあたしだけ?


 『蒼太、出番だ』

 『ん?もう』

 『早く』

 『花梨、わりぃ、じゃっ』


夕陽さんの声がしたからきっとスタジオとか?


 「蒼太先輩?」

 「えっ?う、うん」

 「最近学校来てないもんね~」


結子はちらりとあたしの隣の席を見た

しのぶの席
そこもまた空席が多くなっていた