「しのぶ!?」

 「あぁ!蒼太っ!」


蒼太はしのぶさんを見ると慌ててあたしのところに走ってきた


しのぶさんは嬉しそうに手を振った


あたしは…朝のことを思い出して顔を窓に反らした


あぁ…天気がいいなぁ~

なんて思いながらも心臓はうるさいくらい鳴っている


 「なんでここにいるんだよ」

 「だってパリから帰って来たら高校に通いたいじゃん?蒼太もここにいるし」

 「…変なこと言ってないだろうな?」


ちらりと蒼太の視線があたしに向いた、…気がした