あたしは、誰にもテレパシーを送ってない。




 「…バカみたい」



 口元を緩めた彼は、あたしを見て言った。



 『バカじゃねぇし』


 

 あたしの体は勝手に動いて、神城の隣に行っていた。




 『今日はやけに大人しいね?』


 「うるさいわね。しょうがなくよ?」


 『へぃへぃ』




 あたしは、また可愛げのなィ言い方をする。




 コレがあたしなんだ。

 
 


 『雅って身長何センチ?』


 「ナッ!何でそんなコト聞くのよッ?!」


 『知りてぇから…さ?』


 「…147だけど」


 『そっか。俺は175だ』


 「あっそ…」




 175。か。