10・・・
9・・・
8・・・
7・・・
6・・・
5・・・
4・・・
3・・・
2・・・
1・・・
今まで曇っていた夜空の
雲がまるで魔法でも
かけられたかのように
一気に避けていった。
「わぁ・・・
きれい・・・」
思わずそう口を開いてしまった。
「だろ・・・
俺は今日のために生きてきたんだ。」
「へぇっ?
星なんていつでも見れるジャン。
何でそんな・・・。」
「まぁな・・・。
いろいろあって。
てか俺だけ自己紹介したから
お前の名前も聞きてぇな。」
「私の名前は・・・。
希海。15だよ。」
「15かよ・・・。
うそっ!
俺と同い年くらいだと思ってた。
俺半分犯罪じゃね?」
翼も私を同い年と勘違いしてたんだ。
目が合って二人とも笑った。


