「やあ、いらっしゃい」 そう迎えて下さったのは、陸くんのお父さま。 「あ、初めまして。須藤 桃香と申します。今日はお招き頂きまして…」 「いえいえ、そんな緊張しないでくださいな。あ、私は陸の父親でして…」 お父さまもとっても素敵な方だった。 「あ、桃香ちゃん。こっちのソファにでも座ってて」 「あ、はい。ありがとうございます。」 『桃香ちゃん』そう呼んでもらえたのがなんだか嬉しい。 私がソファに腰かけると、お父さまがその前に座った。