みんなの視線があたしに向いた。




フィアンセ?




どういうこと?




「あ、あなたが西園莉紅ちゃんかな?」




あたしは立ち上がって目の前の転校生を見た。




「えっ…直…人君?」




「思い出してくれた?」



「ほんとに…直人君なの?」