「………え?」 莉紅は俺を見た。 「莉紅には…俺たちがいるだろ?」 「えっ?」 「莉紅は一人なんかじゃねぇよ」 「…………」 「家族がいなくたって、俺たちがいる」 「………うん」 「だから、寂しいなんて思うなよ」