緋奈子ちゃんも淳君に気付いたみたいだ。 「お前ら、何で廊下で抱き合ってんだよ…気持ちわりぃな」 淳君はそう言うとあたしのところに来た。 「えっと…山中、だっけ?」 淳君はあたしの隣りに来ると、緋奈子ちゃんに話しかけた。 「うん、山中緋奈子」