「明日、学校でな!」 唇を離した先生は、私の頭に手をのせながら、ニッコリ笑った。 最後の最後までドキドキさせ過ぎだよ、先生。 先生の家のドアを閉め、自分の家に戻った私は火照る顔を手で押さえた。 明日から、学校でちゃんと先生と普通に接することが出来るかなあ…? 嬉しさで満たされている心に幸せを感じながら、私は先生のことばかり考えていた。 何も知らない今は…… 先生との関係が、このまま穏やかに続いていくって… 信じていた…。