キンモクセイ


僕は金木犀をコップに入れて
莉紗のテーブルに乗せた。


「いい香りだね。」


こんなに小さな花なのに
こんなにも綺麗な香りを放つなんて…


「ありがとう。」


そう言って、莉紗は何度も何度も
僕にお辞儀をした。