キンモクセイ

手にしていた缶ジュースを僕は開けた。
その音に君は気付いて
僕の方をじっと見たんだ。


「はじめまして…よね?」


そう言って
にっこり微笑む君は
誰よりも美しくて
誰よりも儚く見えた。