これが俺の体験


僕は何も出来ない……。

ただ恐くて、恐くて逃げたい。


僕が恐いのは、今よりも皆が帰った後だ。

おそらく……僕は……また泣くんだ。

痛みに……。


「泣いていたら、許されると思ったか?」


身体がぶるっと震えた。

恐い、恐い、恐いっ!

いつも以上に恐いっ!

身体が震え、歯がガチガチと音を立てる。


「詳しく聞こう。話はまずはそれからだ」


すっとソファーに座り、僕を軽く叩く。

痛くないけど、僕は恐くて動けなかった。

しかし、おっちゃんは僕を見て、


「座れ」


目を吊り上げたままそう言い、僕は震えたままソファーに座り直した。


「お前らもだ。そこに座れ」


テーブルの前を指し、皆が震えて泣きながら座る。

まだ叩かれたりしていないのに、涙が止まらない。