これが俺の体験



「……なんだ?」


ぽけっとした顔でおっちゃんは聞き返す。

僕は恐くて、おっちゃん愛用の無線機を見た。

顔が見れない。


「実は僕達、聞きたい事があるんです!」

「ん?なんだ?」

「銃です!」


その瞬間、おっちゃんの顔が変わった。


いつものあの……怖い顔に。


「……どこで見つけた?」
「ひっ!」


さっきと違う、顔にそして何かに皆が震える。

僕は本当に恐くてソファーで身体を丸めて小さくなった。

震えが止まらない……。


「……もう一度聞くぞ。どこでそれを見た?」


そして――


「はっきり言わんか!!」


僕達に大声の雷が落ちた。

見れば皆が泣いていた……。

そして僕も震えがさっきより止まらない……。

そして気付けば、皆が泣き声だった。


それでもおっちゃんは恐い顔のまま、うずくまる皆の前に立っていた。