これが俺の体験




「うわっ!?」

大声で叫ばれボクは跳ね起きた。

「お前、大丈夫か?大分うなされていたぞ」

「あれ、おっちゃんどうしたの?」

「ん?部屋でテレビを見ていたんだが、居間までうめき声が聞こえたから慌てて様子を見に来たんだ」


おっちゃんはボクを軽々と持ち上げると、ベッドに座らせてくれた。
心配そうに僕を見るが、そんな顔されて困るのはぼくだった。

さっきまで寝ていたけど、見ていた夢を思い出せない。
浮べようとすればするほど、頭からはなれて行く。


「夢だから、悪い夢でも見たのかもしれないな」

「そう……だね」


ボクとしても夢を思い出せないから仕方ないのかもしれない。
でもこの消え行く感覚がずっとはなれなかった。


そう……あいつに会うまでは……封印されていたのだ。