中学生だったころだっただろうか。 当時、まだガキで世間も知らない人間だった。 基本的に暗く、友達は愚か、女の子とは素直になれない。 一緒にいても、引っ込み思案な俺は話も出来なかった。 邪な感情が支配して、妄想の塊。 いつしか俺は現実から離れ、 『何かと戦いたい』 と思ってしまうようになっていった。 そして……中学2年の夏。 取り返しのつかないことをしてしまう。