でも、あたしにも、一つだけ 大嫌いなはずの学校に 大好きな場所があった。 そこが、屋上。 広い所にいつも一人。 でも、苦じゃない。むしろ、楽。 一人でここにいる時が、大好きだった。 誰にも邪魔されないはずだった。。 「………アンタ、誰。」 「は?」 え、誰? なにこいつ。 「アンタこそ、誰?」 「亮。」 「あっそ。」 「お前は?」 「……琴音。」 意味わかんない。 第一印象、最悪。