雨に恋した華

「いらっしゃいませ」


店に入ると、いつもの女性店員が笑顔で近付いて来た。


見慣れた店内を軽く見渡してみたけど、彼の姿はどこにも見当たらない。


「何名様ですか?」


「二人です」


笑顔の店員に訊かれると、千晶がすかさず満面の笑みで答えた。


こんな時、彼女が傍にいてくれると本当に心強い。


案内されたテーブルに向かいながら、あたしは千晶の存在を心底頼もしく思っていた。


テーブルに着くと、すぐに彼女が口を開いた。