雨に恋した華

「お待たせ致しました」


ボーッとしていたあたしの元に、さっきの女性店員がアイスティーを持って来た。


あたしは、ガムシロップを入れてからストローで混ぜ、アイスティーを一口飲んだ。


彼は、相変わらず本を読んでいる。


いくつくらいかな……?


そんな事を考えながら、じっと彼を見つめていた。


彼に近付きたい。


だけど…


どうすればいいのかわからないあたしは、今日も少し離れた所から彼を見つめる事しか出来なかった。