雨に恋した華

二度目に彼と会った翌日、彼がカフェに現れる事は無かった。


だけど、その翌日…。


あたしは、またこのカフェで彼に会う事が出来た。


その日も、雨が降っていた。


その時…


彼に会えた時はいつも雨が降っている事に気付いたあたしは、やっと確信した。


雨が降ったら、あの人はカフェに来る……


と言う事を…。


ただただ、すごく嬉しかった。


そして、名前も年齢も知らない彼に、少しでも近付きたいと思ったんだ――。