雨に恋した華

「元カノの浮気現場を見た日、雨が降ってたんだ……」


「え……?雨……?」


虹ちゃんの言葉を聞いた時、彼が雨の日だけカフェにいた理由がすぐにわかった。


「元カノと別れた後も、雨の日は家に帰るのが嫌でさ……。ベッドを買い替えても、もう何も起こらないってわかっててもここにはいたくなくて、雨の日はあのカフェに行くのが日課になってた……」


そこまで話した虹ちゃんは、あたしを見つめたままいつもみたいに優しく微笑んだ。


「そこで、紫と出会ったんだ」