雨に恋した華

「自分の家で彼女と後輩が抱き合ってる現場を見るとか、有り得ないだろ?」


元カノの浮気現場を見た虹ちゃんは、その場で彼女と別れて、後輩とも話さなくなった。


「正直、信頼してた二人に裏切られたようなもんだし、人間不信になってたよ……」


彼の弱々しい言葉が、胸の奥をキリキリと締め付ける。


虹ちゃんがどれくらい悲しんだのかなんて、あたしには想像すら出来ないけど、胸が張り裂けてしまいそうだった。


彼は立ち尽くしたままのあたしを見上げて、ゆっくりと口を開いた。