雨に恋した華

奥の部屋に入った瞬間、目を見開いてしまった。


「……散らかってるだろ?」


呆れたように笑った虹ちゃんは、ベッドに腰掛けた。


正直、お世辞でも片付いているとは言えないくらい、部屋の中は散らかっていて…


数ヶ月前まで何度も来ていた部屋なのに、全く違う場所にも見えてしまう。


「紫と別れてから、何も手に付かなくなったんだ……。終わりだって言ったのは、俺の方だったのにな……」


自嘲気味に笑いながら話した虹ちゃんの声が、やけに弱々しかった。