雨に恋した華

千晶はドアを閉めて、あたしの方へと近付いて来た。


「……座ってもイイ?」


戸惑いを隠せないまま小さく頷くと、彼女がベッドの端に腰掛けた。


自分が何を言えばいいのか、千晶が何を言いに来たのか…。


考えれば考える程すごく恐くなって、あたしからは何も言えなかった。


部屋の中には、時計の秒針の音がやけに大きく響いている。


心臓は、苦しいくらいバクバクと脈打っていた。


あたしが黙っていると、深呼吸をした千晶がゆっくりと口を開いた。