雨に恋した華

「千晶……」


突然部屋に入って来られた事と、それをした人物が千晶だった事に心底驚いて、慌てて飛び起きた。


「もうっ!!紫がちっとも学校に来ないから、あたしが来ちゃったよ!」


彼女は少しだけ怒りを含んだ口調で言ってから、後ろにいるママを見た。


「勝手に開けちゃって、ごめんなさい」


ニッコリと笑ったママが、首を小さく横に振る。


「下にいるから、何かあったら呼んでね」


ママはあたしに優しい笑みを向け、部屋から出て行った。