雨に恋した華

唇を噛み締めてみたけど、涙は止まらない。


ママはあたしの背中をポンポンと撫でながら、落ち着くまでずっと傍にいてくれた。


「スープなら飲める?」


しばらくしてそう訊いたママに小さく頷くと、すぐにトマトスープを部屋に持って来てくれた。


トマト特有の、甘酸っぱいような香りが部屋の中に漂う。


起き上がって温かいスープを一口飲むと、体の芯から少しずつ暖まっていくような気がした。


ママの優しい味が、あたしの心と体をそっと包み込んでくれた。